風のたより2023年5月号　大きい窓と小さい窓、どっちがいい？

2023
05.01

風のたより2023年5月号　大きい窓と小さい窓、どっちがいい？

窓は大きくて光がたくさん入る方が気持ち良い…と考える方は多いです。その一方で、窓は断熱性能が低く外の気温の影響を受けやすいという面も。大きい窓、小さい窓、あなたはどちらが好きですか？

窓は大きい方が好き

窓が大きいと明るくて気持ちが良い
風通しをよくできる
ながめを楽しめる
冬は日差しが奥まで入って来るから暖かい

窓は小さくて充分

断熱性が悪く冷暖房費が高くなる
夏は日差しが暑くてたまらない
家具等を置ける壁面が少なくなる
外からの視線が気になる
窓自体のコストが高い

わたし達の考え方

窓の役割は大きく「採光」「通風」「景観」の3つです。南側やその土地の見晴らしの良い方向に、採光や景観のための大きめの窓を配置し、北側や隣家側には通風のための小さな窓を対角線上に配置する。太陽高度の低い東と西は日射遮蔽の工夫をする。…というのが基本的なセオリーです。大きい窓が良いか、小さい窓が良いか、何を正解とするかは十人十色。そこに暮らす人の「らしさ」は「窓」からにじみ出るのです。

夏は窓から熱を室内に入れない

夏の直射日光が家の中に入ると部屋の中はすぐに室温が上がってしまいます。特に東面、西面に大きな窓があると、朝から室内の温度はぐんぐん上昇し、夜は陽が沈んだ後もなかなか涼しくなりません。東側、西側は小さな窓がお薦めですが、大きな窓を設ける場合は、本格的な日射遮蔽を考えておくと良いですね。
日射遮蔽の原則は「窓の外側」です。植栽、すだれ、よしず、グリーンカーテンなど、昔ながらの日本の家づくりの知恵が役に立ちます。現代では、ブラインド機能のついたシャッターもあります。「日射遮蔽」と「風通しを考えた間取り」で、エアコンだけに頼らずに、夏を涼しくすごせる家づくりが可能です。

すだれ

グリーンカーテン

日射遮蔽に外付けブラインド

すだれやグリーンカーテンの代わりに人気があるのが外付けブラインド「ブリイユ」。ブラインドの様にルーバー（羽）の向きを自在に変えることのできるシャッターです。風は通して人は通さない。外からの視線を防いでプライバシーもしっかり守ります。「夜でも窓を開けて寝ることができる」「留守中も換気ができる」と好評です。

ブラインド機能付きシャッター「ブリイユ」

リフォームでも「ブリイユ」を設置できます
夏の室内をもっと涼しくしたい、1階の防犯が気になる…という方におすすめです。
お気軽にご相談ください。

無垢の木
東京営業所の会議室にブラックチェリーのテーブルがあります。丁寧につくられたオイル仕上げの一品で、もうかれこれ20年近く日々の打合せで使っていますが、使い勝手も肌触りも全く支障なく今でも水拭きするたび木の香りが立ちます。ただオイルが抜けて表面が少し乾燥気味。そろそろオイルメンテナンスを施さなければと思っています。
無垢の木の良さは、なんといっても木目の美しさや優しい肌触りですが、湿気調整や臭いの吸着などの機能性もあり、家づくりでは構造材だけでなく床や天井など内装材としてお勧めする所以です。床や家具材として使う場合は自然オイル仕上げがお勧め。日々のお手入れは乾拭きや硬く絞った雑巾がけで十分ですが、表面が乾燥したなと思ったらオイル掛けをしてみてください。艶が戻り、汚れにも強くなります。キズや汚れが気になる時はサンドペーパーで削ることができるのもオイル仕上げならでは。近日中に無垢材のオイルメンテ講習会を企画します。ご関心ある方は是非お越しください。

防火地域3階建ての現場定例会議
墨田区で建築中の現場にて現場定例会議。防火地域のため基準が厳しく、納まりも変則的です。設計と現場との認識の相違を無くすために、実際に現場で検討していきます。この日はキャットウォークの検討。手作りの型紙を用いて大工さんと確認です。ねこちゃんが気に入ってくれることを願ってます。