風のたより3月号～施主インタビュー「冬暖かいのは当たり前。これからは夏を考えた家づくり」

2024
03.01

風のたより3月号～施主インタビュー「冬暖かいのは当たり前。これからは夏を考えた家づくり」

２０２３年3月に完成した練馬の家。
エアサイクルの家で春夏秋冬を体験したH様に住み心地をお聞きしました。

施主のH様（左）とお父様（中央）

冬暖かいのは当たり前。これからは「夏」を考えた家づくり。

（お父様）
家を建てるうえで工法と工務店の選択は最重要課題なので、検討には時間をかけて、ネットでいろいろ調べて、いろんな工務店にも見学に行きました。どこの会社も「冬暖かい家です、冬暖かい家です」と言ってますね。でも、近ごろは地球温暖化の影響か、とにかく夏が暑い。「冬暖かい」よりも「夏涼しい」が大事だと思うようになったんです。

「夏涼しい」は、みんなエアコンをつければいいって思ってるけれど、それではだめだと思った。設計と工法で夏の暑さ対策をしてるのはエアサイクルの家しかなかったんですよ。しかも夏向きの家と冬向きの家を同時に叶えるっていう発想がすごいな…と思いました。

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（H様）
この家が「冬温かい」ということは期待通りだったんですが、それよりも「夏暑くならない」ということを実感しています。去年の夏は、外に出るのが怖いくらい暑かったですよね。しかも冬の寒さより夏の暑さの方が期間が長くなっている気がして。夏の対策って実はすごく大事だと思います。

うちは1階のリビングにはエアコンをつけてないんですよ。階段上の天井のエアコンから冷気が階段をつたってリビングに降りてくるように設計していただきました。去年の猛暑でも、1台のエアコンだけで、問題なく過ごせました。2階のそれぞれの個室にも冷気がうまい具合に入ってきました。しかも、冷房設定は29度で快適。在宅で仕事をしていることも多いのですが、29度設定だと寒いと感じることもあったくらい。

電気代が高くなっているからというだけでなく、なるべく環境に負荷をかけずに暮らせる…というパッシブデザインの考え方はこれからの時代に合ってると思います。

広々としたリビングにエアコンはない

2階の天井に設置したエアコンだけで1階も快適

2階のエアコンの冷気が階段を通って1階のリビングまで届く

建て替え前からある夏ミカンの木は夏の日差しを防ぐ。これもパッシブデザインのひとつ。

大田区の二世帯3階建て完成

建て主のUさんご家族と初めてお目にかかったのは2022年の9月。当初はUさんのご実家をリフォームして二世帯で暮らしたいとのご意向でしたが、何度かの打ち合わせの後、ご実家の建て替えで進めたいとのお話をいただきこのプロジェクトはスタートしました。
設計着手の際、Uさんに記入いただいたヒアリングシートには、「木のぬくもりがあって、ゴロゴロできて、家族それぞれに居場所もあって、子どもたちが伸び伸びできる家がほしい！」とありました。
そんなご家族の思い、そして外壁の色や家具、照明器具、アクセサリー等一つ一つにこだわりが詰まったこの家がまもなく完成します。お仕事に育児にとても忙しい中を家族みんなで頑張って考えて建てたこの家で、ご家族が健やかに、そしてお子様達（KちゃんとAちゃん）が伸び伸びと大きく育ってもらえたらと願ってやみません。
3月16日に完成見学会を行います。二世帯住宅、３階建て住宅を検討の方にはご参考いただけると思います。

市川小奈枝