2024
02.27

施主様インタビュー 東京・猛暑でもエアコンを使わずに眠れるのはエアサイクルの効果

お客様の声, 家づくり・建築のこと

2023年3月に完成した練馬の家。エアサイクルの家で春夏秋冬を体験したH様に住み心地をお聞きしました。

施主のH様(左)とお父様(中央)

1、間取りのこだわり

(H様)
こだわっていたのは、まずは広いリビング。そして、リビングから庭を眺めたいということでした。
けれど、1階にリビング、お風呂、洗面所、父の部屋、そしてシュークローク…と入れようとすると、リビングがとても狭くなってしまう。
それで、2階にお風呂、洗面所を上げよう…というご提案をいただいて、この間取りが完成しました。
今までは、1階で洗濯をして、2階に干す…だったので、洗濯物をもって階段を上がるのが大変だったんですよね。だから、2階にお風呂、洗面所があるのは、合理的だなと思いました。
おかげで、広いリビングとリビングから庭を眺めるという希望が叶いました。リビングの日当たりが良いので、冬は部屋の奥まで陽が差し込んできます。

冬の日差しが部屋の奥まで届くリビング

 

2、建て替えのきっかけ

(お父様)
40年前に建てた家なので、耐震性に不安がありました。40年前は金銭的に余裕がなく、安普請の家を建てたので、耐震補強という方法も考えましたが、建て替えを選択しました。

3、冬暖かいのは当たり前。これからは「夏」を考えた家づくり。

(お父様)
家を建てるうえで工法と工務店の選択は最重要課題なので、検討には時間をかけて、ネットでいろいろ調べて、いろんな工務店にも見学に行きました。どこの会社も「冬暖かい家です、冬暖かい家です」と言ってますね。でも、近ごろは地球温暖化の影響か、とにかく夏が暑い。「冬暖かい」よりも「夏涼しい」が大事だと思うようになったんです。
あるハウスメーカーの家に住んでる人から「建物の壁に熱がこもって、夏の夕方はとても暑い」と聞いて、「夏の暑さ対策」をしてる家が良いと思いました。
夏涼しいは、みんな「エアコンをつければいいっていう」発想ですよね。けれど、それではだめだと思った。
設計と工法で夏の暑さ対策をしてるのはエアサイクルの家しかなかったんですよ。しかも夏向きの家と冬向きの家を同時に叶えるっていう発想がすごいな…と思いましたね。

4、エアサイクルの家で春夏秋冬を過ごしてみて

(H様)
以前の家は、冬はとても寒くて朝起きると吐く息が白い…なんてこともありました。トイレ行くときに寒い!お風呂に行くときに寒い!といった感じでした。
夏も2階はとても暑くて、昼間はとても2階に行けない…というくらい暑かったです。

今の家と比べると、冬も夏も断然違います。「冬暖かい」ということは期待通りだったんですが、それよりも「夏、暑くならない」ということを実感しています。

うちは1階のリビングにエアコンをつけてないんですよ。階段上の2階の天井のエアコンから冷気が階段をつたってリビングに降りてくるように設計していただきました。

去年の猛暑でも1台エアコンだけで、問題なく過ごせました。2階のそれぞれの個室にも冷気がうまい具合に入ってきました。しかも冷房設定は29度で快適。在宅で仕事をしていることも多いのですが29度設定だと寒いと感じることもあったくらい。

電気代が高くなっているからというだけでなく、なるべく環境に負荷をかけずに暮らせる…というパッシブデザインの考え方はこれからの時代に合っていると思います。

階段上のエアコン1台で家中が涼しい

階段をつたってエアコンの冷気がリビングまで流れ込むから1階にエアコンは設置していない

 

5、窓を開けなくても空気が気持ち良い

(H様)
家の中の風通しのために、リビングの窓と対面する位置にあるキッチンにも窓をつけました。

夏の夕方とか、ちょっと風を入れたい時に窓を開けることを想定していたんですが、実際は窓を開けることはほとんどなくて。それも、エアサイクル効果で室内に熱気がこもらないからなのかな…と思ってます。窓を開けなくても部屋の中の空気が爽やかなんです。

 

キッチンの窓を開けなくても室内の空気は常にさわやか

6、敏感体質なので素材には気を遣いました

(H様)
化学物質が苦手で、新築の家や新車の臭いで、具合が悪くなることがあります。母が身体に良いものを食べ物を選んでくれてたので、住宅にも身体に良いものを…という選択になりました。

自然素材の家とは言え、多少の臭いや嫌な反応があるかな…と心配な部分があったのですが、新築独特の臭いや化学物質の臭いもなくて、大丈夫でした。

(お父様)
僕はアレルギーや化学物質過敏症でなくても、健康に暮らしたいと思うなら、自然素材は当然の選択だと思ってますね。身体に悪いものを含んでいるものを、あえて家の中に入れることはないでしょう…と。
値段は多少高くなるでしょうけど、長い目で見たら自然素材の方がお得だと思います。

 

無垢フローリングの床と、漆喰の壁。安心の自然素材で囲まれた部屋

7、簡単に家を建てたいという人にはこの会社は向かないと思う

(H様)
父はネットで調べて、実際に話を聞きにいって、現場を見に行って…と、とにかく行動力があります。自分が納得する物に出会うまで、探し続けるタイプ。

そんな父が選んだエアサイクルの家は、「調べて、実際に住んで、やっぱりいい!!」となるんですよね。

(お父様)
多くの人は調べることが面倒だったり、時間がなかったりで、ハウスメーカーに丸投げしちゃうけど、大手のハウスメーカーはこまめに対応してくれないんだよね。だから、こだわる人は、調べて調べて、こだわってる会社に行きつくわけですよ。

(H様)
初めてこちらの会社に相談に行ってから完成まで4年。契約前から、とにかくたくさん話を聞いてくれました。何度も会って、何度も話をしましたけど、そういうやりとりが面倒臭いと思う人には、この会社での家づくりはお勧めしないですね。

自分の理想の家を建てたい!手間はかかっても、時間がかかっても、住んで納得できる家を建てたい!そういう人には、良いと思います。

キッチンは、toto、リクシル、Panasonic、タカラスタンダードのショールームに行きました。照明は、小泉、オーデリックだけでなく、ネットでも検索しました。

大手ハウスメーカーでは注文住宅と言えども、この中から選んでください…という範囲があると聞きます。調べたり、実物を見に行ったり、選択したり、大変だな…と思うこともあったけど、自分の目で見て、自分で選んだからこそ納得の我が家になりました。

好きな青をベースにしたキッチン。システムキッチンと背面収納はあえて別のメーカーで選んだ。

 

キッチンのモザイクタイルはゴッホの星月夜をイメージして選んだ

 

建て替え前からある夏ミカンの木は夏の日差しを防いでくれる。これもパッシブデザインのひとつ

 

8、編集後記

わたしもエアコンは苦手ですが、さすがに去年(2023年)の夏はエアコンのスイッチを切ることができませんでした。H様の家では昼間は1台のエアコンだけで過ごし、夜間はエアコンを消していたと聞いてびっくり!「リビングにエアコンないんですか?」と3回も確認してしまいました。(取材・正田純子)


『自然素材と流れる空気の家』
エアサイクル東京・(株)ひらい

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