風のたより2023年7月号～日本だからこそ「木の家」を（国産無垢の構造材のこと）

2023
07.06

風のたより2023年7月号～日本だからこそ「木の家」を（国産無垢の構造材のこと）

日本の暮らしに調和する木の家。木材の高い吸湿性や通気性は高温多湿な日本の住まいに適しています。さらに、柔軟性のある木は地震の揺れにも粘り強いとされます。
間取りや設計も「木」を生かす建築手法で本質的な家づくりをしませんか？

◆木材についてよくあるご質問

Ｑ柱は何の木を使いますか？
柱は杉やヒノキ、土台はヒノキ、梁は米松を使うことが多いです。無垢材を標準としていますが、それは吸放湿する無垢の木こそ、日本の気候風土に適していると考えるからです。必要に応じて一部集成材を使用する場合もあります。

Qすべて国産材にすることはできますか？
はい、できます。日本の森を守るという観点からも国産材の利用は良いことだと思います。国産材は主に杉とヒノキを使います。ただし、例えば米松の梁を杉に変えると梁のサイズが大きくなり、室内天井の高さなどに影響する場合があるので、国産材にこだわりたいという方は設計を始める前にご相談ください。

Q木材はどこで加工していますか？
木材の種類と同様に加工技術も重要なポイント。構造材はすべて千葉県君津市にある弊社プレカット工場で加工しています。精度の高いプレカット設計とコンピューター制御された最新の加工技術をもつ工場です。ここでは月に7000坪（35坪の家200軒相当）の加工＆出荷が可能で、多くのハウスメーカーや工務店の構造材を出荷し日本の「木の家」を支えています。

◆構造見学会を開催します
～見えなくなるところだから、いま見ておきたい～

柱、梁、土台、壁の中は家の性能が左右される重要な部分。
完成したら見えなくなるところだからこそ、今ご確認下さい。

日時　7/30（日）10:00~/14:00~(各回90分）
場所　東京都世田谷区
特徴　木造軸組エアサイクル工法・2階建て
国産土佐ヒノキ柱4寸角使用

構造見学会の詳細・参加お申し込みはこちらから▼
https://www.passive.co.jp/schedule/event/#event_246

土佐ヒノキ
5月に上棟した世田谷の家は柱に土佐ヒノキを使いました。キメが細かくツヤツヤした美しい肌合いの土佐ヒノキ。特徴は、芯の鮮やかな赤身と強い香り、油脂分が多く耐久性も高いことです。

最近になって京都の西本願寺の修復や新国立劇場の舞台の床材にも使われている事を知りました。ちなみに高知県は、森林面積が84％を占める森林率日本一の森の県。この豊富な森林が清流四万十川や仁淀川の清らかな流れを育んできたのですね。

今、世田谷の家の現場では大工さんが毎日コツコツトントン、板金屋さんはそろそろ屋根葺き、電気屋さんは配線を通し、蒸し暑い中、工事を進めてくれています。

こちらの現場で7月30日に構造見学会が決まりました。家の構造にご関心ある方はどうぞお運びください。

市川小奈枝

畳からフローリングへ
8年前に屋根工事をさせていただいたお客様から、2階和室を洋室にするリフォームを承りました。次の春から新社会人になる息子さんがまもなく引っ越してくるそうです。畳を剥がし、防音シートを敷いてフローリングに。土壁は透湿性のあるクロス貼りに。明るい和風モダンな部屋になりました。

新谷菜摘