03.28
ある日突然サッシのガラスにヒビ。「熱割れ」について
サッシのガラスにヒビ
今年1月、築2年の都内Mさん宅の掃き出しサッシで、何かぶつけたり強い力を加えたりしていないのに突然ガラスにヒビが入りました。
これは「ガラスの熱割れ」といって日射で高温になったガラスと冷えている周辺部との温度差によっておこる現象です。
樹脂サッシ(ペアガラス)は工場で一体成型されているため、現場でのガラス交換はできず、新しいサッシをつくり丸ごと交換しました。
(取り外したサッシはメーカー工場にて確認してもらい「熱割れが確認された」と回答を得ています。)
熱割れとは
日射(太陽熱)が直接当たっているガラスは日射熱により高温となり膨張します。一方ガラスの周辺部はサッシ枠に隠れているため温度変化が小さく膨張しません。このため高温部のガラスが伸びようとする力を、低温部が押さえつけている状態となります。
これは、ガラス内部の力の状態でいうと、伸びようとする力が周辺部で行き先を探している状態で、ガラス周辺部に引張応力が発生しているといえます。
このガラス内部の力が、ガラスが割れずに堪えようとする力より大きくなるとガラスが割れることになります。
熱割れを防ぐ方法
- ガラス面にカーテンやブラインドを密着させない(反射、放射、熱だまりをつくらない)
- 暖房や冷房をガラスに当てない
- ガラス面に紙・フィルム・シールを貼ったり塗料を塗ったりしない
建て主の皆様へ
もしサッシのガラスにヒビ割れがおきたら・・・
- 写真を撮ってお知らせください。
- ガラス交換までの間の応急措置としてヒビが広がらない様ガムテープで抑えてください。
ガラスの熱割れはメーカー商品保障の免責事項に該当するので、交換は有料になりますが、交換費用は火災保険で対応できる場合があります。万一の場合のために、火災保険の担保内容を是非ご確認ください。
『自然素材と流れる空気の家』
エアサイクル東京・(株)ひらい
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