2018
12.27
12.27
手間かかるよ。でもお客さんが喜んでくれるんだから、その方がいいだろ?
現在大田区で建築中の現場より
大工・山内さんのつぶやき
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いろんな家をつくってきたよ。
建売住宅も注文住宅も。
注文住宅って言ったってハウスメーカーの家はほとんど決まってんだよ。
早ければいい、考えなくていい
同じことの繰り返し、流れ作業。
俺はロボットじゃねえからさ、同じことの繰り返しは面白くねえんだ。
無垢の木はおんなじ顔がひとつもねえからめんどくせえよ。
木の顔を見てどこに置くかどう扱うか考えるからさ。
だけど、厄介でめんどくせえ方が達成感があって 楽しいんだ。
いい材料を使うときは緊張する。
それが楽しいんだよな。
最近の家はベニヤ板に木の柄を印刷したシールを張ったようなもんが多いんだ。言ってみれば偽もんだよ。
本物の木の家は気持ちよさが全然違うのにな。
ハウスメーカーの現場はさ、お客さんに棚板を増やしてくれって頼まれても
「営業マンに言ってください」って断るんだ。
勝手にやると怒られちゃうからさ。
だけど、この家は俺の判断で棚板くらいなら作っちゃうんだよ。
そりゃ、手間はかかるよ。
だけど、お客さんが喜んでくれるんだから その方がいいだろ。
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山内さんは中学校卒業と同時に大工の修業を始めて、
最初の何年かは1か月の休みはたった1日。
1か月の給料は5000円だったそうです。
それでも、大工をやめなかったのはモノづくりをするのが好きだったから。
木が好きで、施主の顔が見える仕事を楽しい、と言う。
そんな職人たちと、私たちは家づくりをしています。