2019
08.25

築40年の木造住宅を「夏涼しく冬暖かく」。そして互いの暮らしを尊重したいから玄関もキッチンもお風呂も別々の二世帯住宅に。

家づくり・建築のこと

ご両親が暮らすご実家に、息子さんご家族が同居されることになりました。
「上下分離型の二世帯住宅に間取りチェンジしたい」「できるだけ自然素材を使いたい」「冬の寒さ、夏の暑さを改善したい」というご希望にお答えしたフルリノベーション事例です。

工事後の外観

【1階はご両親の住まい】

「二世帯に住んでみて~お母さまより」
>時折2階で孫たちが走り回っている音が聞こえてくるのも幸せです。
>全面的に断熱施工を行い、暖房・冷房の効率が格段に上がりました。

【キッチンと断熱】
キッチン前のサッシはキッチンに合わせて使いやすいサイズのペアガラスに交換しました。床、壁、天井もしっかり断熱したので、開放的な間取りでもエアコン一台で十分過ごせます。

写真手前のカウンターテーブルは、キッチン作業台として、ちょっとお茶を飲みたい時のテーブルとして、毎日大活躍です。なんと奥様の手作り!


【耐震性能】
壁を撤去して開放的な間取りにしましたが、もともとあった柱は残しつつ、さらに各所で耐震補強をしています。床組も補強したので、どこにピアノを置いても大丈夫。

【開閉も自由】
玄関~廊下~リビング~キッチンまで、開放的で回れる間取りだから、家の中の動きもラクラク。
冬場や来客時にはハニカムサーモスクリーンと障子で間仕切ることもできます。建具はドアを極力使わず、引き戸を多用しました。

ハニカムサーモスクリーンを上げた状態
ハニカムサーモスクリーンを下した状態

【内装材】
床は無垢のヒノキフローリング、壁は奥様施工の漆喰です

※漆喰塗りの奥様の感想
>塗るのは楽しかった、でも下地の準備や養生が想像以上に大変!
>でも住んでみてやっぱり漆喰は素晴らしい自然素材。
>全部漆喰にすればよかったかな、とも思っています。


玄関のインテリアとなっているアンティークの千本格子は奥様が購入

【エアコンの風が嫌い!という方へおススメの風除けルン】
夏の就寝時、エアコンの風が体に直接当たらないように、カーテン生地を細工して吊るしました。冷気は壁をつたって穏やかに部屋を冷やしてくれます。
名付けて「風除けルン」。
皆さんの寝室にもいかがですか。社内で知恵を絞ったアイデアです(^^♪

【2階は息子さん家族の住まい】

2階には外階段で上がります。(一階とつながる内階段は撤去しました。)
屋根勾配を活かしたリビングは3人のお子様と暮らすおおらかな空間。小屋裏を利用して勾配天井とし、梁をあわらしました。
床は無垢のサワラ材(Uオイル仕上げ)。素足で柔らかな素材です。


お友達も多い夫妻にぴったりの、オープンキッチンとリビング。

玄関収納はオープンな棚板を設置しました。子供さん達の成長にあわせ、これから少しづつカーテンやブラインドで仕切っていきます。

子供スペースはキッチンのすぐ脇に配置しました。家事をしながらお子さんたちの様子がわかります。​お子さんたちの成長に合せ、いずれ壁と引き戸を設置して3つの個室+ロフトにできるようになっています。
今すぐ個室が必要という年齢でないなら、子供室は初めはオープンに、そしていずれは仕切れるようにしておく。
お子様が小さいうちは、そんな柔軟性を持たせられるといいですね。

Oさん宅リノベーション工事 主なポイント
・屋根の葺き替え(瓦→ガルバリウム鋼板へ)
・外壁塗装
・間取り変更
・断熱補強(流れる空気と家全体の断熱補強)
・サッシはペアガラスに交換
・キッチン、ユニットバス、洗面等すべて交換
・ホウ酸による白蟻対策
・自然素材/呼吸する素材の多用

床面積
1階:57.11㎡(17.28坪)2階:54.09㎡(16.36坪) ロフト:4.86㎡(1.47坪)
延床面積:111.2㎡(33.64坪)

◇建て主様アンケート
「この会社に決めた理由は何ですか?」

自然素材を使った家造り、健康に配慮した会社のコンセプトと私達の考えがマッチしていたから。相談の前の段階でセミナーや実際に施工された建物を見学できた事。またリフォーム、新築された方が気持ち良く暮らしてらっしゃる実績がある事が決め手となりました。

このお宅のインタビュー記事がこちらにあります。
http://www.passive.co.jp/voice/visit_detail.php?id=11