01.03
この家を長持ちさせるためにはどうしたらいい?
スケルトンリフォーム工事進行中
西東京市にて、築30年の二階建て木造住宅の大規模改修工事が進んでいます。
(写真は工事着手前の室内)
間取りを一部変更し、浴室やキッチン等の設備は全て交換。
冬暖かく夏涼しい暮らしのための断熱工事、地震対策としての耐震補強、そしてアレルギーをもつご家族のために無垢のフローリング(ヒノキ、ナラ)や漆喰など自然素材をふんだんに使います。
こうした工事の時、忘れてならないのは建物の耐久性。どんなに見た目が綺麗になっても、地震対策で万全な耐震補強をしたとしても、床下や壁の中に湿気がこもり、結露やカビが壁の中で生じる様では、その建物は強いとは言えません。
時にリフォームが建物の劣化を早めることさえあるのです。
建物によって、構造、使われている素材は個々に異なりますし、劣化状態も違いますから、その状態に応じて「この家をさらに長持ちするようにするには?」を考える必要があります。
換気の重要性
それまで風通しのよかった家、床下や天井裏に自然と風が流れていた建物の断熱性や気密性を高めるならば、同時に、換気・通気が必要です。土台や柱などの木材が呼吸できなくなって息をつまらせないように。
換気は自然換気で行う場合と、機械換気の力を借りる方法があります。どちらがいいかは、状況によりご提案していますが、できれば自然の風の流れをベースに、足りない時は機械換気の力を借りる、のがいいと私は考えています。
今まで何十年と生きながらえてきた構造材が、さらにこれからも永く家の土台骨となって家族の暮らしを支える。そこに注目したリフォーム(リノベーション)にご関心ある方はお問合せ下さい。
定期的に実施している「個別相談会」もご利用ください。
耐震補強工事を希望される方も増えてます。
建物の耐震強度、評点を計算する時、木材と構造金物は出荷時の強度が前提です。耐震強度を維持させるためにも、木材が常に健全な状態であることが重要です。
新築はもちろん、リフォームであっても、長持ちする家のためのキーワードは「構造材を流れる空気に触れさせる」ことです。
(代表 市川小奈枝)