2022
01.08

外張り断熱のメリットとは?

家づくり・建築のこと

住宅の断熱方法には、外張り断熱と内張り断熱(充填断熱)の2通りあります。

 

外張り断熱

内張り断熱

 

外張り断熱は土台や柱の外側を断熱材ですっぽり包む方法で、内断熱(充填断熱)は柱と柱の間に断熱材を詰め込む方法です。どちらも設計次第で必要な断熱性能は確保できますが、パッシブエアサイクル住宅では躯体内に空気を流すことを重要と考え、外張り断熱としています。

†なぜ外張り断熱にしたの?
1977年からパッシブエアサイクル住宅では外張り断熱を採用しています。その理由は壁の中に空気を流すためです。

†壁の中の空気が流れるメリットは?
➀内部結露(壁の中の結露)を防ぎます。内部結露とは壁の中で起こる結露のこと。もしその状態が長引くと柱や土台を腐らせる原因ともなります。

② 木材が長生きします
常に流れる空気にふれさせることで、構造材(土台や柱、梁などの木材)を乾燥状態に保ち、家の耐久性を持続させることができます。

③ シロアリ、木材腐朽菌、カビやダニの発生を抑えます
結露の発生を防ぐことで、水分を好むシロアリや木材腐朽菌の発生が抑えられます。
また木材が呼吸できる状態なので湿度を調整しカビやダニの発生が抑えられます。

④ 健康的な温湿度環境を維持
壁の中の流れる空気は、家全体の温度を一定に保つように動くため、家の中の温度差を解消、湿度を調整して心地よい室内環境をつくります。

注)「外断熱」と「外張り断熱」
外断熱(そとだんねつ)と、外張り断熱(そとばりだんねつ)が混乱されて使われているようですが、「外断熱」はコンクリートのビルなどに使われる用語です。木造住宅では外断熱ではなく「外張り断熱」といいます。