風のたより2023年9月号～変わるものを包む変わらないもの

2023
09.01

風のたより2023年9月号～変わるものを包む変わらないもの

変わり続ける人間が幸福に暮らすための舞台が家です。
変わるものと変わらないもの２つの視点で考えると、家づくりにおいて本質的に大切なポイントが見えてきます。

変わり続ける人間と社会

〇世帯構成や家族構成

子供は成長してやがて家を出ます。子供部屋が必要なのはせいぜい10年程度です。
３人に１人が離婚する時代、東京都は単身世帯が半数を超えています。

〇流行りや社会情勢

インスタ投稿写真を自身の家づくりの参考にする方がとても増えてます。
２０２１年のウッドショック後も、給湯器や照明機器の品薄、また建設資材の価格高騰が続いています。

〇生活スタイル

デジタルツールが生活の隅々まで浸透し、生活スタイルは一変しました。
在宅勤務用の書斎、お掃除ロボット、USBコンセント、宅配ボックス等、家づくりも生活に合せ変わります。

変わらない部分こそ、家づくりの大事なポイント

住み替え・建替えは時間と費用が莫大にかかるので、住みづらい家に我慢して住み続けている方が多いのではないでしょうか。
定期的なメンテナンスとリフォーム工事で使いやすい間取りへの変更が出来れば、末永く住み続けることが出来ます。
つまり、リフォーム工事しにくい箇所こそが、新しく家をたてる際によく考えて計画しなければならないポイントです。

１．見えない部分の品質や環境

昨今、等級や数値の高さを競う風潮ですが、そこに表われない構造材の品質やプレカット精度、職人の技術力こそが家づくりの肝です。エアサイクル工法による均一で快適な温熱環境はそれの最たるものです。

２．ゾーニング

敷地に対して家をどこに配置するか、水回りと居室をどう配置するかの検討は、間取りに入る前の大事なプロセスです。
※リフォーム工事により水回りの移動は可能ですが工事が大掛かりになります

３．窓の配置

山、川、空、森、公園の景色や道路の抜け等は変わりにくいその土地の財産です。窓からうまくとりいれましょう。
※リフォーム工事による窓の新設は、構造・防水面から推奨していません

弊社にお申込み頂いた時点で１はクリアします。２と３は、建物の骨格を決める基本設計という最初のプロセスで決めていきます。実は最初の数回の打合せがとっても重要なのです！

エアサイクルの夏モードは強力
エアサイクルの家に住んで半年のH様（東京都在住）からお便りが届きました。掲載を承諾いただきましたのでご紹介します。
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家を建替えるにあたり、ヒートショックのない家であることはもちろん、温暖化の進行を考えると冬より夏対策が重要ではと思うようになり、エアサイクルのパッシブで夏・冬モードを変えられる家に魅力を感じ建築をお願いしました。3人暮らしで2階建て約30坪の家に入居して半年。生活パターンは朝の涼しい時間帯は窓から冷風を導き、気温が上がってきたら窓を閉め冷気を保ちます。さすがに日中はエアコンが必要になりますが、各部屋個別ではなく2階階段ホールの天井に埋込した
1台で間に合います。2階の各部屋のドアは開放。1階のLDKは階段から降りてきた冷気で過ごしやすくなります。夜、涼しくなったらエアコンを止め窓からの風に期待します。就寝中はエアコンオフです。高断熱・高気密構造の夏モードによって壁に蓄熱させないことがこのような効果を発揮しているのだと思います。夏モード万歳です。
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市川小奈枝

木と紙から生まれた壁紙
鎌倉市で約17年前に建てさせて頂いたお客様宅の壁紙リフォームを行いました。水回りの汚れやすい箇所の為、ルナファーザーという塗装用の壁紙をご提案しました。ルナファーザーは環境保護先進国ドイツで生まれた塗装用下地壁紙で塗装の重ね塗りも７～８回可能。身体にも環境にも優しい壁紙です。