2018
12.25
この家に住むのか

この家に住むのか? 

PAC工法開発者のブログ

我が子に語る家と暮らし シリーズその2 

この家に住むのか?  

持ち家が三軒もある方、そんな方も少なからずいる。自分たちの家と夫婦それぞれが相続した親の家だ。子供の数の減少と共にそんな状況になってしまう例も見かけるようになってきた。 

三軒の家に住むのも大変な事なので、どこで暮らすのか悩ましい事にもなりかねない。こんな一見うらやましい悩み事を抱える人も今後は増えていくのではないだろうか。 

若いうちはひたすら仕事に便利な場所とか子育てに適した町など優先順位は比較的明確であろうが、第二の人生をおくる世代になると選択肢の幅が広がり想定外の苦労をしかねない。 

人口が減少していく過渡期の問題はこれからいろいろな形で表面化してくるのだろう。 

ここではそうした社会現象をとらえるのではなく、純粋に個人のテーマとして考えていきたい。 

この家に住むのか? 今回のテーマは二世帯住宅ではないので、親と同居するかという話ではない。自分たち家族でこの家に暮らすのかという内容である。 

この家といった時それは家自体の事というよりは、家の存在する場所の問題であろう。 

それは地域のことであり隣接する人たちのことでもある。どちらもこれからこの地で生活を始めようとする場合はとても重要な事柄だ。 

駅に近い遠い、都心からの距離、周囲の雰囲気、そして人柄。日本人は比較的均質であるといわれているが、人柄も住むとなるとやはり場所による雰囲気の違いは大きい。 

住めば都で多少のことは慣れてしまえば乗り越えられる事が多いのは事実であろうが、それでも自分たち家族に合った場所や雰囲気の方がいいに決まっている。 

生活するのに家が必要だが、家は建つ場所を必要とする。その場所で暮らすという決意が固まらなければ家づくりは始まらない。新築であろうがリフォームであろうが、一戸建てであろうがマンションであろうが。 

住む場所は、生まれるときは親元に、大人になると仕事の都合で決まる。住む場所は最初から決められている感じであるが、それだけに自分の意志で決めなければならない時は考え込んでしまう方も多いであろう。 

どのエリアに住みたいのか。その家に至る道のりの利便性や雰囲気の好み。隣地や隣家の様子など考えだしたらきりがなさそうだ。 

私自身のことを言えば、結構な件数の家やマンションで暮らしてきたが余り迷ったり悩んだりした記憶はない。パートナーが決断したことに素直に乗ってきたからなのかもしれない。それだけにこのテーマを真面目に取り上げると大きく重い。そんな中でも私になりにつかんだこと。「人と土地は同じだ。その出会いは大きなご縁である」と。

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