2020
06.11
06.11
ホコリがたまらない巾木があるってご存知ですか?
今日は、巾木(はばき)のお話しです。
巾木という言葉を知らない…という方も、一度は目にしたことがあるはずです。
巾木という言葉を知らない…という方も、一度は目にしたことがあるはずです。
↑これです。壁と床の境目にある細い板が巾木です。
(画像は一般的なハウスメーカーで使われている付け巾木です)
(画像は一般的なハウスメーカーで使われている付け巾木です)
そもそも巾木の役割って?
巾木の役割のひとつは壁を傷つけないため。
床の隅は掃除機、モップや雑巾がぶつかったりするので、巾木がないと壁の下の部分が汚れたり、衝撃で傷んだり。巾木は、こうしたダメージから壁紙や塗り壁を守ってくれるのです。
でも、この巾木の上にたまるホコリが気になる、掃除が大変~という方も多いのではないでしょうか?
掃除機のノズルを変えたり、ブラシで払ったりと、ホコリを取るのになかなか手間のかかる巾木です。
入り巾木について
そこで今回は、巾木の上にホコリがたまらない「入り巾木」(いりはばき)をご紹介します。
入り巾木は壁面より内側に入り込んでいるので、巾木の上にホコリがのらず、掃除の手間がかかりません。以下はその事例です。モザイクタイルで巾木をつくることもあります。
また、巾木が出っ張っているので家具を壁にピッタリつけられない、、というご経験はありませんか?
入り巾木なら壁いっぱいに寄せることもできます。
入り巾木なら壁いっぱいに寄せることもできます。
巾木の種類と本巾木(ほんはばき)
一般的に、マンションや建売住宅で使用される巾木は「木巾木」「ソフト巾木」という建材で、壁を仕上げてから張っています。材質はMDFや木、塩化ビニルです。目的は掃除機などが壁に当たっても汚れないように、そして壁と床の隙間をなくして見た目が綺麗に見えるように使います。
それに対し、当社が採用しているのは無垢の木を加工した「本巾木」です。
はじめに紹介した入り巾木もこの本巾木の応用編です。断面形状は違いますが、石膏ボードが乗るところに溝がついていて、床に乗せて石膏ボードを受ける部材である点は変わりません。
木巾木やソフト巾木の役割に加えて、壁の下地となる石膏ボードを陰で支えて壁の耐久性を高め、さらに収縮膨張を繰り返す無垢フローリングをしっかり押さえて安定させるという大事な役割があります。
無垢の木の家づくりと「本巾木」には密接な関係があるということですね。
普段はなかなか気づかないところですが、巾木ってとても奥が深いんです。是非みなさんもチェックしてみてください。