2022
09.01

風のたより2022年9月号~化学糊を使わない極上の漆喰

風の便り通信

 

時が味わいをつくる
アンティークの器が好きで、通りがかりの古道具屋にふらっと立ち寄ることがあります。
「この器が作られた時代はどんなだったのだろう?作家はどんな人?どんな家庭の食卓に並び、どこの町を通って今ここにたどり着いたのだろう?」と思いを馳せるのが楽しいのです。
高価なものは目の保養に留めるとして、お小遣い程度で買えて手にしっくり馴染む器と出会えた時は即買いすることもあります。
写真の湯呑もその中の一部で江戸後期から明治期の湯呑です。事務所でお客様用に使っていますので見覚えのある方もいらっしゃるかもしれませんね。
中には金継ぎを施されているものもあり大切に使われてきたことが分かります。
時が味わいや価値を加え後の人々に豊かな気持ちを思い起こさせてくれる器たち。今、私たちがつくっている無垢の木の家も、そうであったら嬉しいと、改めて思います。

市川小奈枝

 

 

 

『漆喰』

漆喰

漆喰は、消石灰、砂、糊、スサ(わら等)を水で練ったもの。エアサイクルハウジングの漆喰は化学糊を一切混ぜない100%天然素材が特徴です。

これらの材料を、その日の気温や湿度に応じて繊細に配合調整しながら現場で練りあげていきます。美しい仕上げのために材料の準備段階から左官の技術と経験が必要になるんですね。

リフォームの場合、漆喰をビニールクロスの上から塗ることもできます。このとき重要なのがクロスと漆喰がしっかり密着して割れたり剥がれたりしない様にすること。漆喰を塗る面に寒冷紗や水にぬらしたタッカー(施工後に錆びて抜けなくなる)を使って丁寧に下地をつくり、際には養生テープを貼ります。この下地づくりだけで丸1日、広い面積だと2日程度かかることもあります。漆喰本来の美しさ、強さを出すため、左官屋さんはコテを持つ前に、現場で繊細かつ細かい下準備をしているのです。

色や柄(パターン)も多彩な漆喰は部屋の雰囲気をグレードアップしてくれます。

10月に千葉県木更津市の建築現場にて漆喰実演&見学会を実施します。漆喰に関心ある方は是非お越しください。

 

漆喰の威力
中古の戸建て住宅を買われたお客様の家を内装リフォームさせて頂きました。キッチンを交換し、フローリングを明るい色に替え、リビングとダイニングの壁には漆喰を塗りました。お引き渡し前に写真を撮りに行ったのですが、猛暑日の数日間閉め切った状態だったにも関わらず、嫌な臭いも湿気も感じず部屋の空気が綺麗だなと感じました。漆喰の威力は凄いですね。お客様は自然豊かな郊外のこの家に引越しをして在宅ワークをされるそうです。きっと今頃は漆喰の快適さを実感されている事と思います。

堤 勇人

 

 

◇9月のテーマは「十五夜」◇

滅多に電話をしてこない義父から「今夜は月がキレイなので(孫に)見せてあげてください。」そんな電話が来たのが知ってか知らずか十五夜!なんてロマンチック!と感動したので張り切ってお団子を作りお月見をしたのが2年前。今年も子ども達と見たいなぁ。

東京都 木崎 麻衣子

 

『十五夜』と聞いて思い出すのは、娘の幼稚園の頃。一緒にお団子を作って、河原でススキを摘んで、ベランダに木の長椅子を置いてお月様を眺めました。家族で見るお月様はとても綺麗でした。縁側やベランダは自然を愛しむための大切な場所だと思います。

東京都 内野 紀子

 

◇この欄に原稿をお寄せください。10月のテーマは「秋の味覚」です。80~100字程度にまとめていただきメールまたは郵送で2022年9月20日までにお送りください。皆さまの声をお持ちしています。

 

 

 

PAC住宅構造見学会@木更津市
日時 8月21日(日)~ 9月10日(土)
場所 千葉県木更津市金田

11月オープン予定のモデルハウスにて建築中の様子を見学いただけます。

漆喰実演&見学会@木更津市
日時 10月中旬
場所 千葉県木更津市金田

淡路島のカリスマ左官職人・植田俊彦氏による漆喰工事をご覧いただけます。
調湿効果、消臭効果が高く、ロングライフの優れた内装材「漆喰」の魅力をご実感ください。

個別相談会
日時 随時
場所 オンラインまたは弊社ミーティングルーム

家づくりのこと、土地探しのこと、リフォームのことなど、住まいに関わるご相談を個別に承ります。
直接お目にかかってのご相談でも、オンラインでも、どちらでもOK。ご希望のスタイルと日時をお知らせ下さい。

 

 

詳細・お申し込みは、イベントのタイトルをクリックするか、電話・メールにて承ります。


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