2018
12.25
12.25
自然素材で快適な住まい その原則 シリーズその1
自然素材を使うには
自然素材が見直されています。健康にいい、住んで快適といった理由からでしょうが、半世紀ほど遡れば自然素材は当り前でした。それがいつの間にか自然素材は消え去り合板とか集成材とか建材と呼ばれる人工的物質が主流の家づくりになってしまいました。自然素材の復権といっても現在でもそれはわずかなものです。
戦後の家づくりを大きく変えてしまった要素は四つあります。
コンクリートの布基礎、アルミサッシ、グラスウール断熱材、何LDKの間取りでしょう。いずれも現在の家づくりに欠かせないものになりましたが、この四つには共通した問題点がありました。コンクリートの布基礎は床下の風通しを悪くし、アルミサッシは隙間風という換気を少なくし、グラスウール断熱材は壁の中の空気の流れを止めてしまいました。何LDKの間取りは中廊下で家の中のスムーズな風通しを奪ってしまいました。
気密性と断熱性の高い家にはなりましたが、太陽の光は建物の奥までは届かず、また風通しも悪くなり湿気にはとても弱い家になりました。
こうした家に本来自然素材は向かないのです。その理由は次回に。
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