02.14
空き家問題
我が子に語る家と暮らし 第4話
空き家問題
人口減少にともなう社会問題の一つに「空き家」がある。消滅可能性都市などが発表されるご時世、空き家など普通の事になっていくのであろう。
持ち家がステータスシンボル・憧れという時代は終わったのかも知れない。持ち家が負の資産というケースも増えていく可能性は高い。
さりとて賃貸住宅がいいと言う話をするつもりはない。空き家が増えていく時代に向かっているが、そうした今、住まいについて考えてみようという事だ。
世の中生きていくのに、お金が必要だ。しかしだからと言ってお金がすべて、第一優先ではない。やりたい仕事、好きな事があれば稼ぎは二の次ということも多い。金持ちではなく貧乏人を好きになることも珍しくはない。
人のこだわりや生き甲斐を感じる対象は多様である。そこに人生の面白みがある。
家づくりも同様の感がある。家づくりに真剣に取り組む方は、やはり家に自分なりのこだわりを持っている。そうでなければ住宅展示場で事足りるはずだし、コストの安い家であっさりと決めているだろう。
PACの家づくりは40年間そういう方々に支えられてきた。有り難いことと感謝に尽きない。
空き家の問題は、人口減少、少子高齢化、核家族、過疎化などの社会現象とリンクしている時代の大きなうねりであり、個人の力ですぐさまどうなるものではない。
そして空き家問題が深刻なピークを迎えるのは、我々団塊の世代の多くがこの世を去ってからの事だろう。
家は毎日家族と暮らす場所だ。その家を家族にとって住まい心地のいいものにする作業が家づくりの目的なのだから、変に先読みした社会現象に振り回される必要はない。
家族が共に暮らせる時間は長いようで短い。人の一生も長いとは言えない。
家づくりを検討されている方は、社会現象で悩む必要はない。自分たち家族の家だ、やれると判断できるのならば、どんどん進めた方がいい。その方が後から後悔することは少ないと思う。
空き家が多くなっていく時代に突入するのだから、家づくりは少し待とうと様子見するのは、不動産屋的感覚だろう。家づくりを金儲けの手段とするならば、そうした感覚も駆使する必要があるだろうが、家族と暮らす、自分たちの家にそうした基準は持ち込まない方がいい。あくまでもどこまでも自分たちの生活を中心に考えた方が幸せというものだ。
家族が幸せに暮らせる家庭の根幹は、健康だ。
健康であることがどれ程幸せなことかは、病気になった時、誰しもがしみじみと体感していることだろう。健康の源は、食生活、住生活、家族の心のふれあい、身体を適度に動かす生活など当たり前の上にある。我々は住宅で40年間健康の在り方を提案している。
家づくりのヒント・イベント情報をいち早くお知らせ!